日本ローカーボ食研究会

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109.米国における歩行器に関連するケガ

Infant Walker – Related Injuries in the United States.
Sims A et al. Pediatrics. 2018 Sep 17. Pii: e20174332.
Doi: 10. 1542/peds.2017-4332.

【目的】
 15ヶ月未満の歩行器に関連するケガで、米国の救急部門で治療を受けた子ども達の疫学的な特徴を調査する事と、2010年に米国が発表したケガに関する連邦保安規定の評価をすることが目的である。

【方法・結果】
 1990年〜2014年(24年間)におよそ230,676人の15ヶ月の子どもが、歩行器に関連するケガで米国の救急部門で治療を受けた。ほとんどの子ども達(90.6%)は頭頸部のケガで、74.1%は段差で転倒していた。入院になった患者(4.5%)の37.8%に頭蓋骨骨折を認めた。1990年〜2003年の間に、歩行器に関連するケガ全体で84.5%、段差での転落は91.0%減少した。2010年に米国が発表した連邦保安規定4年前と4年後と比較して、歩行器に関連するケガは年間平均22.7%(P = 0.019)減少していた。

【結論】
 2010年の連邦保安規定発表後、歩行器に関連するケガは減少した。この減少には、保安規定によるもの以外に、歩行器自体の使用の減少や自宅での古い歩行器の減少などの他の因子も関与していると思われる。歩行器によるケガは減少しているが、米国小児科学会は引き続き乳幼児のケガ予防として、米国での歩行器の使用禁止と販売禁止を推進するものである。

【読後感想】
 日本では、早く歩けるように、乗せておくと勝手に遊ぶので育児が楽といった理由で、まだまだ利用されることが多い歩行器である。しかし、 実際は歩行器を使用しても早く歩けるようにはならず、つま先立ちになりやすい、ケガが多いなどと問題点が多い。米国は8年前より国が乳児の歩行器使用を勧めておらず、世間一般に歩行器は使用してはいけない物として 認識が広まっている。日本でも今後、啓蒙活動を行っていく必要性を強く感じた。

(医師 蟹江健介)

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